25年度賃上げ率2.58% 介護13団体、早期支援求める
2025年11月25日 福祉新聞編集部
全国老人保健施設協会や、全国老人福祉施設協議会など介護関係13団体が行った調査で、2025年度の賃上げ率が2・58%だったことが分かった。全産業平均の5・25%を下回っていることなどから、早期の支援策を求めた。
調査は8月から9月にかけて、会員の1万1817件を対象に実施。1918件の回答があった。その結果、25年度の介護職員の月給は24万8935円で、賃上げ率は2・58%だった。24年度の2・99%よりも下がる結果となった。
一方で、連合によると今年の春闘での正社員の賃上げ率は平均5・25%で、2年連続で5%台だった。
13団体は12日に都内で記者会見を開き、介護は公定価格であることから、物価高騰に伴う対応が難しく、十分な賃上げもできないと強調。他産業との賃金格差は今年さらに広がると訴え、今年度の補正予算や介護報酬の臨時改定などによる早期の支援策を訴えた。

