現場の希望で新型手すり 握りにソフトボール活用〈DIPPERホクメイ〉

2025年1118 福祉新聞編集部
来年販売が始まるソフトボール付きの手すり

DIPPERホクメイ(東京都台東区)が展示していたのは床から天井まで伸びるつっぱり式の手すり「ベスポジ」だ。利用者がいすやベッドなどから立ち上がる際の補助をするもので、介護老人保健施設や在宅など幅広く採用されている。

ベスポジは、押しても引いても外れないように工夫された設計となっており、立ち座りや歩行の際に転倒するリスクを軽減することができる。設置にあたり工事は不要で、穴を開ける必要もない。天井や床と接触する部分には、ウレタンを使用。ゴムと異なり、色移りの心配がないという。

長さは最長3メートルの製品もあり、どこでも設置できる。オプションで、丸型や角型の手すりをつけることができる。

来年にも販売が始まるのがソフトボール付きの手すりだ。「リウマチの影響で、従来の手すりでは握ることができない高齢者がいる」というリハビリ担当者の声を受け開発に着手した。さまざまなボールや樹脂製の玉などで試した結果、直径約10センチのソフトボールが最も適切だと判断したという。

同社の魚谷新一さんは「今後も利用者や施設の声を第一に、細かな点まで配慮した製品づくりを心掛けたい」と話している。

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