夏休み中の居場所開設 学習支援やお楽しみイベント〈甲府市社協〉
2025年08月27日 福祉新聞編集部
甲府市社会福祉協議会は8月、こどもの居場所「MATANE」を開設した。市内の小学生が夏休みに楽しく過ごせる場を提供しようと初めて企画。小瀬スポーツ公園JITリサイクルインクスタジアム(小瀬町)の会議室で22日までに計4日間(午前9時~午後3時)開き、各日およそ25人が参加した。
市社協によると、市の放課後児童クラブ(学童保育)は小学3年生までの利用が原則で、定員に1割以上の余裕がある場合は4年生以上も受け入れる仕組み。学童保育の需要が高まる夏休み期間中、受け皿を増やそうと独自で居場所を設けることにした。
MATANEは学習支援と、こどもが楽しめるイベントを一体的に提供する点が特徴だ。午前中は学習時間で、各自が教材を持参して自習に取り組む。大学生によるボランティアや社協職員が見守り、勉強について質問もできる。
昼食は無料で弁当を提供。午後はeスポーツ大会や地元企業による仕事体験など日替わりのお楽しみイベントを用意。1日は夏祭りを開き、割り箸鉄砲を作って射的に挑戦したり、輪投げを楽しんだりして過ごした。
市社協の担当者は「今秋の平日にもこどもの居場所を数日開く予定だ。今後はニーズなどを見極めながら検討したい」と話した。