乳児受け入れ新モデル 職員追加で養育環境強化〈日本ファミリーホーム協議会〉

2025年0719 福祉新聞編集部

日本ファミリーホーム協議会(北川聡子会長)は、今年度から0~2歳の乳幼児を最大3人受け入れる新たなモデル事業を開始した。現在の最大4人による養育体制に1人追加することで、アタッチメント(愛着)形成に向けた養育環境を強化するのが狙いだという。

ファミリーホーム(FH)は、虐待などにより支援の必要なこどもを最大6人まで養育する第二種社会福祉事業。基本的には夫婦と補助者1人の3人体制だが、法人が運営する場合は養育者1人に補助者2人というケースもある。さらに、虐待経験のあるこどもを3人以上受け入れると、個別対応職員を1人追加できる。

現在、FHは全国に487カ所あり、1800人のこどもが暮らしている。1カ所当たりの平均受け入れ人数は3・7人。制度上は原則0~18歳が対象だが、2歳以下を3人以上受け入れるのは負担が大きいため、ほとんどないのが現状だ。

モデル事業は、日本財団が1カ所当たり人件費も含めて500万円を最大3年間助成する。職員を1人増やし、乳幼児を最大3人受け入れることを想定している。

同時に、モデル事業に参加する養育者らはアタッチメントやトラウマ、乳幼児の養育についての研修の受講を必須とする。児童相談所とも連携し、家族再統合や、養子縁組へのあっせんを積極的に進めたい考えだ。

実際にモデル事業を行うのは、社会福祉法人麦の子会が運営するFHと、沖縄の「仲松ホーム」の2カ所に決定した。麦の子会では、20代の女性職員が養育者となり、ベテラン職員2人とパート2人が脇を固める。夜は2人体制になるという。

北川会長は「モデル事業では、同じ養育者が24時間体制で3人の乳幼児を見ることで、気持ちのサインにしっかりと応じたい。今後アタッチメントに関する追跡調査も行う」と話す。一方で「10代のシングルマザーと乳児を両方受け入れるという支援も可能となる。乳児院と母子生活支援施設のはざまを埋めることができれば」と述べ、新たな支援の形にも意欲を示している。

1 Comment
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る