国会開幕 「人財尊重社会を築く」 石破首相が施政方針

2025年0201 福祉新聞編集部
施政方針演説をする石破首相

第217通常国会が1月24日、召集された。石破茂首相は施政方針演説で、この先20年で生産年齢人口が2割以上減る見込みに触れ、年齢や障害の有無にかかわらず希少な人材を財産として尊重する「人財尊重社会」を築くと語った。

中央集権国家体制下の「強い日本」、高度経済成長下の「豊かな日本」に続く今後の国家像として「楽しい日本」を掲げ、地方創生や防災に重点を置いて演説した。会期は6月22日までの150日間で、政府が提出する法案は59本。

社会保障をめぐっては、年齢にかかわらず支え合う「全世代型社会保障」の理念に沿って改革するとした。

個別分野については「保育士の配置や処遇の改善」「地域医療構想の策定・医師偏在是正」「東京2025デフリンピックの支援」「地域共生社会の実現」に触れた。

年金改革については「働き方に中立的な制度にするなど、将来にわたる安心をより確実なものにする」と述べるにとどめた。