国交省が26年度以降の整備目標議論 駅バリアフリー化検討会

2024年0807 福祉新聞編集部

国土交通省の「鉄軌道のバリアフリー化の整備推進に関する検討会」(座長=秋山哲男中央大研究開発機構教授)の初会合が7月24日に開かれた。バリアフリー法に基づく移動等円滑化の促進に関する基本方針に盛り込む2026年度以降の整備目標などを議論し、来年2月をめどに意見を取りまとめる。検討会には当事者団体としてDPI日本会議、日本視覚障害者団体連合も参加している。

現在の基本方針は25年度までの整備目標を示している。段差解消(エレベーターやスロープの設置など)は1日平均利用者が3000人以上などの駅では原則完全実施が目標で、22年度時点の進捗状況は94%となっている。ホームドアの設置は3000番線の目標に対して83%(2484番線)。鉄道車両のバリアフリー化は70%で整備する目標に対して57%となっている。

検討会は今後、事業者ヒアリング、自治体、利用者アンケートも行う。また、地域特性を踏まえてバリアフリーのまちづくり、心のバリアフリーの推進などについても議論する。