ホームドア整備前倒し 官民協議会が共同宣言(東京都)

2025年0219 福祉新聞編集部
ホームドア整備加速に向け共同宣言

鉄道駅ホームからの転落事故を防止しようと昨年8月に立ち上がった東京都や、JR東日本など鉄道10事業者が参加する「ホームドアの整備加速に関する協議会」の第3回会合が10日、都庁であり、2028年度末までに都内JRと私鉄駅全体の約6割にホームドア設置を目指す目標を盛り込んだ共同宣言をした。

ホームドアの整備率をめぐっては、都営地下鉄は100%、東京メトロは95%に達している。一方、都内のJRと私鉄の駅では計35%ほどにととどまっている。都は30年度までに都内のJRと私鉄駅の全体で約6割のホームドア設置を目指す目標を掲げていた。

同協議会で、都と鉄道事業者はこれまでの目標達成時期を2年前倒しすることで合意し、共同宣言に盛り込んだ。都は25~28年度にかけて集中的にホームドア整備の補助制度を拡充するなど支援を強化する方針だ。