死後事務完了まで見届け 静岡市が終活支援事業

2025年1112 福祉新聞編集部
終活支援のリーフレット

静岡市は、シニア世代の最期を支える新事業「エンディングプラン・サポート」の相談受け付けを4日から開始した。高齢者が葬儀や家財処分などの契約を終活支援事業者と結んだ後、市が死後事務の完了までの過程を見届ける仕組み。安心して人生の終盤を迎えられる環境づくりを目指している。

市が終活支援に関する優良事業者を利用者に紹介し、希望者と事業者の死後事務委任契約の締結に向けた話し合いをサポートする。

利用希望者と終活支援優良事業者は、公正証書により死後事務委任契約を締結。利用者は必要に応じて遺言書も作成する。

利用者は、死後事務委任契約の履行のための経費を、市外郭団体である静岡市土地等利活用推進公社に預託。公社が預託金を確実に管理する。利用者が亡くなった場合、終活支援優良事業者が公社から預託金を受け取り、契約に基づいて死後事務を実施する流れ。

対象は、市内在住の65歳以上で、頼れる親族がいない人。相談は無料。費用は契約内容に応じて利用者が負担する。

10月時点で市の認証を受けた有料事業者は、社会福祉法人まごころと合同会社Welbieの2者。今後、成年後見制度の利用支援なども連携して行う方針。

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