認知症の行方不明者 全国で1万8000人〈警察庁〉
2025年06月17日 福祉新聞編集部
警察庁は5日、2024年に認知症などの理由で行方不明になった人が全国で1万8000人に上ったと発表した。前年よりも918人減少したものの依然として高い水準が続いている。
昨年1年間に全国の警察に届け出があった認知症の行方不明者は1万8121人だった。死亡者は491人で、このうち8割が行方不明となった場所から5キロ圏内で見つかった。
死亡した場所は、河川や河川敷(115人)が最も多く、用水路・側溝(79人)、山林(71人)などと続いた。
警察庁は「発見の遅延が行方不明者の生命に大きく影響する」と指摘。「行方不明者の早期発見のためには、GPS機器などによる位置情報の早期把握や、ドローンによる捜索が効果的だ」としている。
なお、24年の行方不明者の総数は8万2563人。男性が6割を占めており、年代は10代(1万6645人)と20代(1万5053人)で4割に上った。