介護の生産性向上フォーラム 働きやすい職場づくりを発表

2025年0403 福祉新聞編集部

厚生労働省は3月18日にベルサール半蔵門(東京都千代田区)で、介護現場における生産性向上推進フォーラムを開催した。社会福祉法人の理事長らが登壇し、職員が働きやすい職場環境づくりについて発表した。

社会福祉法人弘陵福祉会が運営する特別養護老人ホーム六甲の館(神戸市)の定員は、短期入所も含めて80人。これまで「利用者ファーストのための職員ファースト」を掲げ、七つのステップを設定して生産性向上の取り組みを進めた。

講演で溝田弘美施設長は、スマイルや整理など「7S」の取り組みから始め、天井走行リフトや見守りセンサーなどに広げた過程を説明。その結果、職員の離職率が大幅に下がったという。「生産性向上はケアの質を高める手段だ」と語った。

「働きやすい職場には総合的な対策が必要」と話したのは、特別養護老人ホーム悠西苑(秋田)の辻田誠施設長。離職防止と長期的な雇用を目指し▽女性活躍▽両立支援▽人材育成▽休暇制度▽ICT(情報通信技術)導入――などを進めてきたという。

介護記録入力ソフトや入浴補助機器、見守り介護ロボットなどを導入。勤務シフトを24通り設定したほか、会議を夕方から朝に変更するなど働き方も変えた。すると、2桁台だった離職率が昨年2.6%にまで下がった。さらに育休復帰率、介護職員の正職員率、介護福祉士取得率は100%を達成したという。

辻田施設長は「働きやすい環境は一人ひとり異なる。良かれと思っても職員の不満は出る」と苦悩を語った。それでもアンケートで職員の現状を把握しながら課題解決を進めることが重要だと強調した。

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