社会福祉法人悠久会の「火山弁当」 九州駅弁グランプリ特別審査員賞を受賞
2025年04月03日 福祉新聞編集部
九州一の駅弁を決める「第15回九州駅弁グランプリ」の特別審査員賞に、長崎県島原市の社会福祉法人悠久会(永代秀顕理事長)が運営する、おむすびカフェ「島原むすびす」の「火山弁当」が選ばれた。火山活動がもたらした肥沃な土壌と、豊かな栄養を含む有明海のある島原半島の食材を使った弁当で、ネーミングにインパクトがあり、600円と低価格なことなどが評価された。
火山弁当は2021年5月に販売を始めた。地産地消にこだわり、地元産のナスと豚肉のフライ、雲仙しまばら鶏と新鮮な香味野菜タルタルなどが入っている。当時、地域おこし協力隊だった倉林実央さんが企画し、悠久会が協働して作った。島原鉄道が運行するカフェトレインでも提供され、観光客や鉄道ファンから人気を集めている。
カフェは就労継続支援A型事業所で、4人の障害者が調理補助や盛り付けのほか、メニュー開発にも関わっている。受賞を受けて「次はグランプリにチャレンジしたい」と話している。
悠久会はSDGsの視点を取り入れた事業を展開。カフェでは新鮮な食材を生産する地元事業者と連携し、古代米で希少な黒米のおむすび、地域で愛される雲仙ハムのおむすびなど、常時10種類以上のおむすびを提供している。
永代理事長は「地元の食材を発掘し、磨き上げることで火山弁当はまだまだ進化できる。駅弁が盛り上がることで地方の公共交通機関の活性化に貢献できれば」と意欲を見せている。