養護、軽費ホーム 一部で処遇改善なし 厚労省が自治体に対応促す
2025年03月01日 福祉新聞編集部
厚生労働省は養護老人ホーム、軽費老人ホームの職員処遇改善、消費税率引き上げに伴う運営費(支弁額など)の改定について自治体の対応状況を調べた(1月20日時点)。未改定の自治体が一定数あったことから、厚労省は1月の通知で「昨年度も依頼しているが、管内の介護職員との処遇の違いなどを十分考慮し、運営費改定の必要性を判断してほしい」と促した。
両ホームは、国による2022年2~9月(月9000円)と24年2~5月(月6000円)の処遇改善の対象外だった。ただ、業務内容が介護職員と似ていることから、厚労省は運営費の権限を持つ自治体に適切な対応を求めている。
調査では22年2~9月の処遇改善に対応して、運営費改定を実施または実施見込みの自治体は養護老人ホームで82%、軽費老人ホームで95%。未改定の自治体は養護老人ホームで15%、軽費老人ホームで2%あった。
24年2~5月の処遇改善などに対応した運営費改定は、実施または実施見込みの自治体が両ホームとも半数に満たず、改定予定なしが養護老人ホームで7%、軽費老人ホームで10%あった。
過去に消費税率引き上げに伴う運営費改定を実施していない自治体は、養護老人ホームで11%、軽費老人ホームで6%あった。
また、24年8月から介護施設の居住費の基準費用額が1日当たり60円増額されているが、運営費を改定する予定がない自治体が養護老人ホームで10%あった。
厚労省は調査結果を踏まえ、都道府県に対し、特に小規模市町村が適切に運営費を改定できるよう支援を求めたほか、今後、自治体の運営費の改定状況をホームページで公表することも検討するとしている。