叙勲受賞者ら励ます祝賀会 つながりの場、4年ぶりに〈大阪府社協〉

2023年1123 福祉新聞編集部
受章者らの話に耳を傾ける正副部会長

種別を越えた先駆的な実践を続ける大阪府社会福祉協議会(大社協)の施設部会は8日、大阪市内のホテルで、この3年間に叙勲などを受けた6人を激励する「祝賀会」を開いた。コロナ禍で中断していたが、「出会いとつながりこそが、地域福祉の源泉」との強い思いで復活した。

 

「つながりを持たせてもらい、ネットワークをつくらせていただく機会にお招きいただき、本当にありがたく思っています」

 

大阪府の吉田真治福祉部長は、来賓としてこうあいさつした。「行政とも連携した取り組みが大阪モデルと評価されている」とも話した。

 

大社協の各種別部会の正副部会長が一堂に集まり、毎月会議を持つようになったのは1960年。今に続く「施設正副部会長会議」の誕生だった。

 

この日も、9の種別の正副部会長と、全国社会福祉法人経営者協議会前会長で大社協社会福祉施設経営者部会の高岡國士顧問ら約40人が集った。

 

2021年度に毎日社会福祉顕彰を受賞し、ステージに立った同部会の大西豊美会長も「来賓の方々や顧問のみなさんにお会いできることに大きな意義がある。今日の狙いです」と、貴重な出会いの場であることを強調した。

 

「施設正副部会長会議」ができてから63年。府下の社会福祉法人がお金を出し合い、生活困窮者らをサポートしている「しあわせネットワーク」をはじめ、全国のモデルになっているオール大阪の取り組みは多い。

 

福祉新聞社の松寿庶社長が、東京から来賓として出席したのも、長年の活動に敬意を表してのことで、課題の一つとして「医療と福祉の連携」を訴えた。

 

吉田福祉部長のあいさつは、こう締めくくられていた。

 

「25年の大阪万博で、大阪の福祉をぜひ、世界にも発信していただきたい」

 


 

<2021年春の叙勲> 
旭日双光章 児童施設部会長、伊山喜二
瑞宝単光章 前・老人施設部会長、岩田敏郎
<2022年秋の叙勲>
瑞宝小綬章 大阪府社協会長、井手之上優
<2021年度 顕彰> 
第51回毎日社会福祉顕彰 社会福祉施設経営者部会長、大西豊美