若手現場職員が福祉のリアルをアピール セミナーに学生ら120人(北海道)

2023年1116 福祉新聞編集部
若手職員と学生が交流した

福祉の現場で働く若手職員が、自らの仕事について語る「福祉の〝リアル〟が聞けるセミナー2023」(同実行委員会主催)が4日、札幌市で開かれ、オンラインと合わせ約120人の学生らが参加した。セミナーは今年で6回目。社会福祉法人札幌報恩会、北海長正会、愛誠会など札幌近郊の9法人で働く若手職員が、毎日の現場の様子や仕事の魅力、やりがいについて熱く語り、福祉職場のイメージ向上を目指した。

 

トークセッションでは、「どんなきっかけでこの仕事を目指したか」という司会者からの問い掛けに、仁部亮平さん(後志報恩会)は「高校生の時に施設見学に行き、人の役に立つ仕事がしたいと思ったこと」をきっかけとして挙げた。学生からの「利用者と接するときに気を付けていることは」という質問には、鈴木くりみさん(北海道ハピニス)が「利用者の立場で支援を考えること。記録を残して共有する」と的確に答えていた。松田しぐささん(生振の里)は「利用者との日々の関わりで思いが通じ合ったときに喜びを感じる」、高橋周利さん(新篠津福祉会)は、この仕事は「あなたがいてくれて本当によかったと言われる職業で幸せな気持ちになれる」と仕事のやりがいを語った。

 

セミナーは「福祉の仕事は大変そう」というイメージから転換を図るもの。実行委事務局の木田文夫さん(はるにれの里)は「地道に活動を続けることで、福祉の仕事への理解を深めていきたい」と話している。同セミナーは北海道の補助事業で、ユーチューブで視聴できる。