介護4割、福祉5割 高校生対象に社会保障の関心度調査〈厚生労働白書〉

2025年0806 福祉新聞編集部

厚生労働省は7月29日の閣議に、2025年版厚生労働白書を報告した。特集テーマとして初めて「社会保障・労働施策教育」を取り上げ、高校生を対象とした意識調査の結果を収めた。

社会保障や労働施策のうち関心の高い分野(複数回答)を尋ねたところ、「賃金」が80%でトップ。医療は64%、年金は58%だったのに対し、介護は43%、福祉は49%にとどまった。

白書の副題は「次世代の主役となる若者の皆さんへ」。高校生、大学生、社会人になったばかりの人を「若者」と想定する。

厚労省の担当者は「若者に社会保障や労働施策を身近に感じてもらいたいし、必要なときは制度を活用してほしい」としている。

この先人口が減り、超高齢社会を迎えることを念頭に、地域の支え合いに参画する当事者としての意識も養っておきたい考えだ。

調査は1月にインターネット上で実施し、3000人の有効回答を得た。

白書は社会保障について「公共の授業」で学ぶ高校の例として、困難な出来事に直面した人物を描いた物語形式の教材を活用する取り組みなども紹介した。

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