大学と福祉法人が連携 人材育成や商品開発

2025年1013 福祉新聞編集部
協定を締結した清水学長(右)と酒井理事長=広島国際大提供

広島県、東京都、神奈川県、大阪府で介護や障害福祉、保育事業を展開する社会福祉法人三篠会(広島市、酒井亮介理事長)と、医療、福祉人材を養成する広島国際大(東広島市、清水壽一郎学長)は9月25日、人材育成などを進める包括連携協定を締結した。

同大初代学長が三篠会の複合型福祉施設「ふれあいライフ原」(広島県廿日市市)の元施設長。同会に就職する卒業生もおり、両者はつながりが深い。

協定に基づく具体的な取り組みは今後詰めるが、実地教育や修学支援、卒業後の就業支援で協力を強化。講師派遣など相互の強みを生かした交流の拡大も見据える。

大学と福祉法人の包括連携協定はじわりと広がっており、障害福祉サービス事業所や児童養護施設を運営する社会福祉法人湘南学園(大津市、塚本秀一理事長)と、滋賀短期大(同、秋山元秀学長)は9月10日、障害福祉の推進などに向けた包括連携協定を結んだ。

取り組みの第1弾として、同短期大の学生が中心になってドーナツ型着火剤「ちゃっかりドーナツ」を開発した。

湘南学園が運営する就労支援施設「れもん会社」では木工製品を製作しており、その工程で出るヒノキの廃材を活用し、栄養士を目指す学生の調理実習で出た廃油を混ぜるなどして完成させた。

今後も、れもん会社の木工作業で出た廃材やおがくずを活用して商品開発を進めたいとしている。

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