「手話言語の国際デー」に各地で啓発イベント
2025年09月28日 福祉新聞編集部
23日は国連が定めた「手話言語の国際デー」で、6月に施行された手話施策推進法により「手話の日」とされたことを受け、各地で手話は言語であることを広める展示やブルーライトアップなど啓発活動が行われた。
横浜市では全日本ろうあ連盟(石橋大吾理事長)が記念イベントを開いた。「湘南しゅわ市場」によるマルシェ、高校生の手話パフォーマンス、手話ヨガなどが行われ、家族連れなど多くの人でにぎわった。聞こえない、聞こえにくい世界のVR疑似体験コーナーには行列ができた。体験した小学4年の女児は「何を話しているのか分からなくて不安だった」と話した。「こんにちは」などの手話を覚え、「もっと知りたい」と興味を持った様子だった。
また、11月15~26日に日本で初めて開催される「東京2025デフリンピック」も周知。手話をベースにした応援スタイル「サインエール」も披露された。
ユーチューブで配信された式典で中西久美子副理事長は「手話言語に関心を持つ人が増え、理解を深め、聞こえる人も聞こえない人も、誰もが暮らしやすい共生社会の実現に向けて手を取り合っていこう」と述べた。最後に福岡、鳥取など5カ所で行っているブルーライトアップを中継し、参加者は一体感を強めた。