福祉新聞フォーラム10月8日開催 福祉施設の延命と再生
2025年09月19日 福祉新聞編集部
社会福祉施設の老朽化対策をテーマにした「第10回福祉新聞フォーラム」が10月8日、東京都江東区有明のTFTビル東館で開かれる。「第52回国際福祉機器展」の初日にあたる。
今回のテーマは「福祉施設の延命と再生」。講師には、これまで全国で1000カ所以上の施設設計に携わってきた新環境設計(東京)代表取締役、荻原正之氏と、同社取締役で設計部長の山本慎也氏が登壇。荻原氏は「長寿命化と再生」を切り口に、ライフサイクルコストや鉄筋コンクリート造の劣化、大規模修繕の実態などを解説、長期修繕計画の具体像を示す。
続く山本氏の講義では「建て替えや改修の実例」と題し、特別養護老人ホームや障害者支援施設の建て替え・大規模修繕の事業を紹介。利用者の安全や快適性、職員の働きやすさをどう確保していくかを実例から学ぶ機会となる。
新ゴールドプランの時代に整備された多くの施設は築30年を超え、老朽化や機能不足が課題となっている。入居者の安心や快適性に加え、省エネルギー化や感染症対策、地域との共生といった新たな視点も求められており、従来の延命措置だけでは対応が難しいのが現状だ。
フォーラムは、こうした課題に直面する法人に向け、建て替えか改修かを判断する基準を示し、今後数十年を見据えた施設運営を共に考える場と位置付けられている。
10月3日締め切り。