児童養護施設の高校生向け、未来描く自立セミナー〈資生堂子ども財団〉
2025年09月11日 福祉新聞編集部
公益財団法人資生堂子ども財団(塩島義浩理事長)は8月22日に資生堂福岡久留米工場で、児童養護施設などで暮らす高校生を対象に、自立に向けたセミナー「未来デザインプログラム」を初めて開催した。
催しは将来の進路を考えるきっかけの提供などが目的で、参加者は職業適性を考えるグループワークや工場見学、化粧水の調合などを体験した。先輩社会人である資生堂社員と人生の挫折やキャリアについて話す対話セッションもあった。
参加者からは「将来のことで悩むこともあったが、前向きな気持ちになれた」という声が出た。同席した施設職員からは「こどもたちの成長した姿を見ることができた」など感想が寄せられたという。
同財団の塩見朋子事務局長は「化粧品会社の工場で、多様なバックグラウンドの人たちがさまざまな仕事をしていることを知ってもらえれば」と語る。その上で「志を同じくするほかの団体と共に企業財団ならではの支援を続けたい」と話している。