保育の魅力を体験 夏休み中の学生が参加〈長野県、三重・桑名市〉
2025年08月17日 福祉新聞編集部
保育に興味を持ってもらい、将来の職業選択の一つにしてもらえればと、一部の自治体では夏休み期間中、学生らを対象にした保育体験を提供している。
長野県は今年度、保育分野に興味のある高校生や養成校に通う学生らを対象にした「保育の魅力まるっと体感ツアーNAGANO」を初実施。夏休み期間中、県南、東部で計3回開催し、定員は各回20人。
2回目となる1日には、高校生と養成校の学生21人が参加。茅野市立宮川保育園、県から「信州型自然保育(信州やまほいく)」に認定されている富士見町の森のいえぽっち(NPO法人ふじみ子育てネットワーク)を訪れて保育体験などに臨んだ。その後、県福祉大学校(諏訪市)に移動して現役保育士と交流した。
10月には県北、中部でも開く予定。県の担当者は「保育でネガティブな側面がクローズアップされるが、保育体験を通じてやりがいを感じてほしい」と話した。
また、三重県桑名市では特定の日を指定せず、7月28日~8月15日の期間内に、2日間(1日5、6時間程度)、希望する民間の保育施設で保育体験ができる仕組みを構築し、高校生37人が参加する見込みだ。
8月下旬に体験参加者に修了証を交付。加えて保育士養成校に通う学生と交流する機会を設けるほか、市による保育士等修学資金貸付制度も紹介。将来、保育士資格を取得して市内の保育施設で働いてくれることを期待している。