消防士が重機操作学ぶ 災害ボランティアトレーニングセンターで初研修

2025年0509 福祉新聞編集部
段差の乗り降りなど難しい操縦を経験した

日本財団ボランティアセンター(山脇康会長)は4月25日、3月に茨城県つくば市に開所した災害ボランティアの育成拠点「災害ボランティアトレーニングセンター(VTC)」で初めてとなる研修を実施した。全国から15人の現役消防士が参加。重機を操縦した実践的な作業を体験した。

受講者は、VTCのある茨城県をはじめ、千葉、新潟県からボランティアに意欲的な現役消防士が参加。消防現場などで重機の操縦経験がある人もいれば、未経験者もいた。災害ボランティアの現場で重機を使った経験のあるベテランが講師を務めた。

研修は午前、午後に分けて実施。午前の部は、重機の基本的な知識を座学で学んだほか、重機のアーム部分を動かすなど基礎的な動作を体験した。

午後は、機体の持ち上げや方向転換、段差の乗り降り、登坂・降坂走行といった実践的な操縦方法を学んだ。

段差の乗り降りでは、アームを支点としてうまく活用することで、段差のある場所を乗り越えたり降りたりする動作を修得。全員は経験できなかったが、スマートフォンで動画撮影するなど全員が熱心に受講していた。

VTCは、災害時にがれきの撤去や道路復旧を担う人材育成と、重機を活用した災害支援拠点として3月に開設。今後も希望者を募りボランティアを育成していく。

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