災害ボランティアのオリエンテーション動画公開 社協職員らが作成
2025年03月13日 福祉新聞編集部
能登半島地震から1年が経過したのを踏まえ、複数の社会福祉協議会の職員らで構成する「エール会プラス」が、災害ボランティアに向けたオリエンテーション動画を公開している。同団体は「訓練などでも活用してもらえれば」としている。
動画は約7分のアニメーションで、ユーチューブで見ることができる。登場する社協職員がボランティア志願者に対して、災害ボランティアセンターについて説明する流れで進行する。
活動には力仕事以外にもさまざまな支援があることを紹介し、活動中にはこまめに水分補給することなども要請した。単独行動や写真撮影など、活動中のルールを確認することを求めた。
また、社協職員が「被災者の中には頑張れという言葉で傷つく人もいる。相手の気持ちに寄り添う姿勢が大切」と呼び掛けている。
災害ボラセンでは、全国から応援で派遣された社協職員らが口頭で注意事項を話すケースが多いため、伝える内容にばらつきがあるのが課題だという。
エール会は「ボランティア志願者に最低限伝えるべき内容を凝縮している」と話す。
エール会は静岡や和歌山、兵庫などの社協関係者約20人で構成。動画は業務時間外にオンラインで打ち合わせを重ねて制作した。動画はDVD化し、無償頒布する。