災害ボランティア養成施設開設 重機の訓練、被災地派遣も(日本財団)
2025年03月16日 福祉新聞編集部
日本財団ボランティアセンター(山脇康会長)は7日、災害ボランティアの育成拠点「日本財団災害ボランティアトレーニングセンター(VTC)」の開所式を、茨城県つくば市で開いた。重機を使った訓練ができる施設で、大規模災害時の貴重な人材を養成する。
VTCは、研修棟、重機ステーション、訓練フィールドで構成。研修棟では、災害ボランティアに必要な基礎知識のほか、避難所や炊き出し、被災後に関係する法制度などを座学で学ぶ。
重機ステーションには、小型のショベルカーやダンプカー、軽トラックなど合計16台を配備。がれき撤去や道路復旧を想定した訓練フィールドでは、実際に重機を操縦できる。
研修は、1回単位で受講料は2000~3000円を想定している。ボランティアを志す人なら誰でも受講が可能。
大規模災害は増加傾向にあり、重機を使った作業を求められる場面も少なくない。現場では「重機を扱える人材がいない」「そもそも重機がない」といった課題があった。
そこで、日本財団では重機を扱える人材を自前で養成するとともに、災害発生時には人材と重機をセットで派遣することで、災害復旧を迅速に支援していきたい考えだ。