中学生にも呼びかけて就職フェア開催 5月31日(土)大阪・堺市南区
2025年05月16日 福祉新聞編集部
大阪・堺市南区に広がる泉北ニュータウンの泉北園など18の幼保連携型認定こども園が今月31日、中学生にも参加を呼びかけて、独自予算の就職フェア「みなみく ほいくおしごとフェア」を開く。
会場は、南海泉北線「泉ヶ丘駅」直近の国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)。最大定員1500席の多目的ホールを使う。
「単なる人材確保ではなく、保育本来の価値を伝えて、保育の理解者の分母を大きくする。今回は、それが狙いです」
準備を進める園長らはこう話す。キャッチコピーも、中高生らの来場を意識して「推し!ごと(お仕事)にしよう!」と工夫した。
泉北ニュータウンは、高度成長期の1965(昭和40)年から開発が始まった。人口は92(平成4)年の約16万人をピークに減少、現在は約11万人。高齢化率は37%を超え、全国平均(29.1%)よりも高い。
14歳までの子どもの数は10%を下回り、多くのこども園で定員割れが起きている。
園長らは、2022年から大学や高校との連携を強めて、4回、フェアを開催。昨年6月の参加者は130人を超えたが、「保育の仕事はきつい」といった負のイメージが壁になっていた。
そんな時、若い保育士が言った。
「保育士になったきっかけは、中学時代の職場体験です」
この言葉にハッとして、今年3月、地元の8つの中学校を訪問。「中学生に、職場体験を。フェアにも来てください」と呼びかけた。
フェアでは、ワークショップも初めて行う。