赤ちゃんポスト、来年1月末の開始目指す〈大阪・泉佐野市〉
2026年06月12日 福祉新聞編集部
親が育てられない乳児を匿名で預かる「赤ちゃんポスト」と、病院の担当者のみに身元を明かして出産する「内密出産」をめぐり、大阪府泉佐野市は5月29日、2027年1月末の運用開始を目指す意向を明らかにした。これに向け市は準備を進めており、設置場所となるりんくう総合医療センターの整備を今夏に始め、職員の実地研修も行う予定だ。
赤ちゃんポスト、内密出産は熊本市の慈恵病院、東京都墨田区の賛育会病院が先行して取り組んでいる。自治体主導では泉佐野市が初となり、同センターと連携して今年度中の運用開始を目指すとしてきたが、初めて具体的な時期について明示した。
運用開始に向け、同市は6月市議会に提出する補正予算案に、先行する慈恵病院で市と同センター職員計13人が実地研修を行うための経費196万円を盛り込んだ。今秋までに派遣して研修期間は一週間を見込む。
ハード面では、設置場所の同センター内に乳児を受け入れるための部屋や妊産婦の相談室を設ける。改修工事は8月に開始する予定で、関連経費1億5000万円は今年度予算に計上した。
市が3月末に大阪府に提出した事業実施計画では、内密出産にかかる費用は本人に求めず市が負担することや、赤ちゃんポスト「赤ちゃんいのちのバトン」は出生後1カ月未満の新生児を受け入れることなどが示された。乳児を受け入れた後の児童相談所との連携などについては、府と継続して協議を進めている。

