3歳児以上にも主食提供 保育所にご飯盛り付けロボット〈埼玉・鶴ヶ島市〉

2025年0425 福祉新聞編集部
ご飯盛り付けロボットを操作するこども=鶴ケ島市提供

埼玉県鶴ケ島市は4月、市立2保育所にご飯盛り付けロボットを導入した。世界で初めてすしのシャリを握るロボットを開発した鈴茂器工(東京)が企業版ふるさと納税制度を活用して寄付。これにより、主食を持参してもらっていた3歳児以上にも主食を提供できるようになった。

これまで同市立保育所では3~5歳クラスは副食のみを提供し、主食は家庭からの持参だった。保護者からは完全給食実施の要望も多く、市は検討を進めてきた。

しかし、実現に向けてはこどもの年齢に応じた適正量の盛り付けといった調理員の業務負担増などの課題を解決する必要があった。市は負担軽減に向けた方策を模索する中、市内で新工場の建設を進める鈴茂器工のご飯盛り付けロボット「Fuwarica」の存在を知り、提供を打診して2台寄付してもらうことになった。

Fuwaricaはボタン一つで設定した量のご飯を盛り付けることができ、計量や盛り付け作業が大幅に効率化されるのが強みだ。3月25日に市立富士見保育所でお披露目会が開かれ、こどもたちも操作してご飯をおかわりした。

市によると、調理員が操作することを想定するが、行事などでこども自らが盛り付けする機会を設けることも検討する。

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