保育施設での重大事故、3190件で最多更新〈こども家庭庁〉
2025年08月13日 福祉新聞編集部
こども家庭庁は7月31日、2024年保育施設などにおける事故報告の集計結果を公表した。
前年から418件増の3190件で、事故の報告が義務化された15年以降で過去最多を更新。このうち死亡事故は3件で前年から6件減った。
保育所や認定こども園、幼稚園、放課後児童クラブ(学童保育)で発生した死亡事故、意識不明事故、治療に30日以上を要する負傷、疾病を伴う重篤な事故で、24年中に報告があった件数を取りまとめた。
死亡事故を除く3187件のうち、8割(2537件)が骨折だった。事故件数(死亡事故除く)を施設別にみると、認可保育所が最も多い1448件。次いで学童保育761件、幼保連携型認定こども園617件だった。
死亡したのは0歳児1人、1歳児2人。死亡事故発生時の状況は睡眠中2件、食事中1件。死因は乳幼児突然死症候群(SIDS)、窒息、病死が1件ずつだった。
事故件数が増えている要因について、同庁の担当者は事故報告制度が現場に浸透していることや、学童保育の利用児童数が増加していることなどが考えられるとしている。