千葉・印西市が保育送迎ステーション開設 需要分散や保護者の負担軽減目指す
2026年05月12日 福祉新聞編集部
千葉県印西市は4月、送迎保育ステーションを開設した。整備と運営を担うのは、千葉県内を中心に保育を展開し、流山市で約20年送迎保育ステーション事業を実施してきた社会福祉法人高砂福祉会(流山市)。千葉ニュータウン中央駅から半径約4キロ圏内の8保育施設に通う満2歳以上のこどもを一時的に預かり専用バスなどで送迎。同駅近くの施設に集中する保育需要を分散させることに加え、都心に通勤する保護者らの負担軽減を目指す。
市によると、年度当初の待機児童は解消しているが、自宅近くや通勤途中に預けやすいなど特定の保育所を希望して入所を待つといった「保留児童」が一定数発生している。
北総線の千葉ニュータウン中央、印西牧の原の両駅から徒歩圏内の施設では保育ニーズが集中し定員数を超えて受け入れている施設も少なくない。こうした状況も踏まえ、市は送迎保育ステーションの設置をかねてより検討してきた。
千葉ニュータウン中央駅近くの商業施設「アルカサール」1階の一区画(約140平方メートル)に整備。整備費およそ3700万円は市が負担した。月~土曜の午前7時からこどもを預かり、専用バスなどでそれぞれの施設に送迎する。降園後はステーションで保護者の迎えが来るのを待ち、追加料金を負担すれば午後7時まで預かってもらえる。定員は30人で、利用料金は月額2500円または日額300円。
ステーションのバスが施設を巡回して送迎する「巡回型」で6施設、保育施設のバスでステーションと施設間を送迎する「往復型」で2施設の園児をそれぞれ送迎する。
高砂福祉会はステーションに子育て系資格を持つ職員を配置するほか、ドライバーも雇用。人件費や賃借料など含めた運営費も市が負担し、5年間で約1億9000万円を見込んでいる。
同様に保育ニーズが集中するエリアである印西牧の原駅についても、市は同駅近くに送迎保育ステーションの設置を目指している。

