山梨・丹波山村唯一の保育所、移住に伴う園児増で多目的スペース増築 

2026年0410 福祉新聞編集部
テープカットで完成を祝うこどもたちと木下村長=丹波山村提供

 東京都との都県境に位置し人口約490人の山梨県丹波山村は、村唯一の保育所に多目的スペースを増築した。移住促進に精力的に取り組む中、近年若い世帯の移住に伴い保育所を利用するこどもが増加し、室内で思い切り動き回るには手狭になっていた。昨年12月に着工し、こどもたちが遊んだり、保護者相談の場として使用したりする新たな建物が2月末完成した。

 同村にある保育施設は村立の丹波山村保育所1カ所。現在の木造園舎(172平方メートル)は2008年から使用を開始し、広間を3~5歳児が、乳児室を1歳6カ月~2歳児が使用し、異年齢合同保育を実施している。

 保育所に通うこどもは14年度にはわずか2人だったが、移住者の増加を背景に翌年度から増加に転じ、25年度は11人になっている。定員(19人)に達していないものの、こどもが遊び回るには手狭になってきている。また、子育て支援センターの機能も兼ねており、毎月訪問する臨床心理士がスペースの都合で職員室の一角で相談対応に当たっている現状もある。

 こうした背景から、園舎の隣に多目的スペースの増築を決断。完成した木造平屋建て多目的スペースは、小児用トイレや手洗い場を含め23平方メートル。デッキを設け、既存の園舎と行き来ができるようにした。

 総事業費はおよそ1116万円で、このうち500万円を山梨県の人口減少危機対策支援事業費補助金で賄い、残りをふるさと納税型クラウドファンディングや企業版ふるさと納税で捻出した。

 3月11日、多目的スペースのお披露目式があり、こどもたちと木下喜人村長が手作りの紅白テープをカット。こどもたちは部屋の中を見て回り、寝そべるなどして木の床の温もりを感じていた。

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