こども園に津波シェルター 南海トラフ地震に備え

2025年0415 福祉新聞編集部
こども園に設置された津波シェルターと園児たち=小野田産業提供

南海トラフ大地震に備え、静岡県西伊豆町は海岸からおよそ40メートルに立地する町立伊豆海認定こども園に大小2基の津波避難シェルターを設置した。3月27日、町やシェルターを開発した企業などが出席してシェルターの除幕式が行われた。

同園は毎月、近くの神社への避難訓練を行っている。津波の第一波は5分程度で到達することが想定されており、園児22人を誘導しながらの迅速な避難は容易ではない。町は二つのこども園を統合して移転することを検討しているが、これが実現するまでの措置としてシェルターを活用することにした。

発泡スチロール製でポリウレアという特殊な樹脂がコーティングされており、高い浮力と強度を備えた水に浮くシェルターで、静岡市の住宅総合企業、小野田産業が開発。町は475万円を投じて導入した。

  • 購読のお申し込みはこちら

おすすめコンテンツ