医療・福祉、24年の入職超過率0.3% 厚労省雇用動向調査

2025年0907 福祉新聞編集部

厚生労働省が8月26日に公表した「2024年雇用動向調査」の結果によると、入職者が離職者より多い入職超過率は「医療・福祉」産業では0.3%だった。前回(23年)調査の1.4%より1.1ポイント縮小した。

前々回(22年)調査では、現在の統計方法になった04年以降で初めてマイナス(0.9%)となり、離職者が入職者より多い状態が波紋を呼んだ。今回はマイナスではないものの、前回調査より落ち込んでおり、人材不足が懸念される。

「医療・福祉」産業の入職者は、前回調査から10万7900人減って115万8600人。離職者も2万1700人減って113万5400人。入職者が離職者より2万3200人多かった。

産業別で入職者が多いのは「卸売業・小売業」「宿泊業・飲食サービス業」で、「医療・福祉」は3番目。離職者が最も多いのは「卸売業・小売業」で、「医療・福祉」は2番目に多かった。

全産業の入職者は747万3700人で、前回調査から102万7500人減少。離職者は719万5300人で、78万5700人減った。入職者の66%は転職で、前職より賃金が増えたのは41%、減ったのは29%だった。

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