介護のドキュメンタリー 全国社会福祉法人経営者協議会が動画で魅力発信

2025年0213 福祉新聞編集部

全国社会福祉法人経営者協議会(磯彰格会長)は、福祉現場のドキュメンタリー動画をユーチューブに公開した。テクノロジーを活用しながら利用者の支援に奮闘する介護福祉士に密着している。

登場するのは、兵庫県の社会福祉法人弘陵福祉会が運営する特別養護老人ホーム「六甲の館」の溝田ラビさん。介護職として働きながら施設のICT(情報通信技術)化も担当している。動画の中で、「マンパワー前提の介護という固定概念をなくし、テクノロジーを活用しながら介護士と利用者の負担を減らしたい。業務を効率化し、利用者の生きがいにつながれば」と訴えている。

同施設は、人力で抱えない「ノーリフティングケア」や、外国人職員への日本語学習の後押しなど働きやすい職場づくりを実施。離職率の大幅な低下や残業の削減などが評価され、昨秋は内閣総理大臣表彰を受けている。

動画では、溝田さんの生い立ちや、福祉業界に進んだ理由などについても紹介している。

動画制作は、厚生労働省の「介護のしごと魅力発信等事業」の一環。経営協は今年度初めて同事業を受託しており、「社会的訴求力を向上させ、福祉人材の採用や育成、定着に向けた効果的な広報の展開に注力したい」と話す。

動画は19分。楽天グループが運営するウェブサイト「介護の仕事魅力発信ポータル」でも見ることができる。