社会福祉主事課程、集合研修短縮し演習主体に 現場の負担軽減(中央福祉学院)

2024年0119 福祉新聞編集部

全国社会福祉協議会・中央福祉学院は来年度から社会福祉主事を取得する課程のスクーリングで、集合研修の日数を短縮して演習主体に切り替えると発表した。講義は動画配信で受講する。

 

社会福祉主事は、福祉事務所で働くケースワーカーの任用資格。民間の福祉施設でも生活相談員の任用要件となっている。

 

これまで同学院の課程では、公務員過程と民間課程ともに1年にわたり自宅でテキスト学習し、ロフォス湘南(神奈川県葉山町)において、公務員課程で4日間、民間課程で5日間の集合研修があった。

 

ただ、慢性的な人材不足を背景に、福祉現場を長期間離れる負担が重いとの声が増えているという。そのため同学院は来年度から両課程で集合研修を3日間とし、残りの講義は動画配信に変更することにした。

 

同学院は「集合研修では全科目でグループワークを導入し、実践的な学びと交流を充実させる。現場が求めるソーシャルワーク力をこれまで以上に高めたい」と話している。

 

現在、受講者を募集しており、締め切りは2月15日。

 

同学院は1950年、東京都文京区に社会事業研修所として誕生。95年に葉山町に移転し、現在の名称となった。これまで全国に社会福祉主事を約24万人送り出してきた。