「ノウフク・アワード2024」 22団体が受賞〈農水省〉

2025年0201 福祉新聞編集部

農林水産省は1月22日、農福連携の優れた実践を表彰する「ノウフク・アワード2024」表彰式を東京都港区の三田共用会議所で開催した。5回目となる今年度は205団体から応募があり、22団体が受賞。グランプリには(株)菜々屋(徳島市)、一般社団法人STEPUP(宮崎市)が選ばれた。

菜々屋は農業法人4社が障害者就労支援施設を設立。農協と連携して県内全域の農家で施設外就労を行い、地域農業に寄与している。STEPUPは障害者就労施設が農業法人を立ち上げ、障害者、矯正施設出所者の就労から生活まで切れ目なく支援している。

社会福祉法人で受賞したのは、優秀賞がステップ・ワン(静岡県御殿場市)、小国町社会福祉協議会(熊本県小国町)。チャレンジ賞はめぶき会(栃木県小山市)、上野丘さつき会(神戸市)など。

会場にはアワード発足当初からノウフクアンバサダーを務めるタレントの城島茂さんが駆け付け、「ノウフクという言葉、思いが広がっていると感動した」と述べた。

農福連携は障害者らが農業を通じて生きがいを持ち、農業経営の発展にもつなげる取り組み。引きこもりの人などの立ち直りを支援する共生社会づくりにも広がっている。政府は24年6月に「農福連携等推進ビジョン」を改訂し、30年度までに農福連携の主体を1万2000件以上に増やす目標を掲げている。