災害ボランティアに9万6000人超 石川県「今後も必要」

2024年0605 福祉新聞編集部
珠洲市の災害ボランティアセンター

被災地では災害ボランティアセンターを通じて多の人が活動している。特設ウェブサイトでボランティアの受け付け、調整などをしている石川県県民ボランティアセンターによると、参加者は累計で約9万6000人を超えた(5月21日現在)。

災害ボラセンは現在10市町に設置されている。そのうち被害の大きい珠洲市の災害ボラセンには1日平均約120人が集まり、主に災害ゴミの片付けや運搬をしている。

災害ボラセンでは電話などで相談や依頼を受け、被災者らの立ち会いのもと現地で安全などを調査・確認し、必要なボランティア数をセンターに報告している。塩井豊・珠洲市社会福祉協議会事務局長は「これまで約3700件の依頼があったが、当初は依頼が少なくニーズ調査も行った」と言う。現在、ボラセンは珠洲市社協職員3人と他県社協からの応援職員約20人で運営している。

道路の崩落で被災地へのアクセスが悪いため、金沢駅からバスが運行され、穴水町と能登町にはボランティアのベースキャンプも設置されている。

同センターは「仮設住宅への引っ越しや家電の運搬のニーズが増えており、今後もボランティアの力は必要」としている。ボランティアの募集情報は特設ウェブサイトより。

石川県災害ボランティア情報特設ウェブサイト