魚沼市社協の学習サポート教室が10年 居場所としての役割も
2026年06月11日 福祉新聞編集部
塾に通っていないこどもが無料で利用できる新潟県南魚沼市社会福祉協議会の「学習サポート教室」が今年で10年を迎えた。有償ボランティアによる「支援員」が勉強を教えたり、悩み事に寄り添ったりしてこどもをサポート。イベントも開催するなど、居場所としての役割も果たしている。2025年度までに78人が利用した。
国の「子どもの学習・生活支援事業」として実施。市内で学習支援事業を行っていたNPO法人が撤退したことを受け、市の委託で市社協が17年2月から始めた。
塾に通っていない市内在住の小学生~18歳を対象に週1回放課後の午後3時半から2時間程度開き、場所は市内4中学校区に1カ所ずつ設けている。今年度の利用登録は中学生を中心に14人となっている。
こどもに寄り添う支援員は市社協が広報紙を通じて募り、現在はシニア世代を中心に地元の元教員ら17人が登録している。有償ボランティアの位置付けで各教室に2人程度が常駐。希望に応じて自宅訪問による学習支援にも対応する。
学習習慣を整えることが同教室の狙い。学習内容は強制せず、持参した教材で自習するこどもから質問や悩みを受け付け、支援員がアドバイスするなどしてこども一人ひとりの学びをサポートする。
また、勉強を早く切り上げ、カードゲームや読書などをして過ごすことも可能だ。加えて、卓球のピンポン玉をうちわであおぎ、相手のエリアに落とす「ピンポン玉選手権」や、カレンダー作りなどのイベントも年数回開催している。
保護者からは「普段、家庭学習をしないので週1回でも学校以外で学習の場があることはとてもありがたい」などと好評だ。利用登録を増やすため、市社協は教室の案内に載せる文書を工夫したり、案内の送付先を広げたりするなど生徒募集に力を入れている。
市社協の担当者は「支援員同士の情報共有の場や、支援員、市社協の担当職員以外と関わりが持てるイベントを企画するなど、今後取り組みを充実させていきたい」と意気込んでいる。

