鎌倉の禅寺で障害児の絵画展 建長寺が趣旨に賛同し場所提供
2026年05月13日 福祉新聞編集部
発達障害のあるこどもの絵画を展示するイベントが4月25日、神奈川県内で開かれた。会場は日本最古の禅寺として知られる鎌倉市の臨済宗建長寺。一般社団法人こども禅大学(大竹稽代表理事、三浦市)が主催し、外国人観光客ら約150人が訪れた。
「できないことをできるように訓練しよう」「社会に適応しよう」と躍起になるのではなく、まず自分の強みや弱みを見つめようというのが大竹さんの信条。医師を目指したものの、途中で哲学に転向した自身の経験がベースにある。
禅の訓えにも通じることを法人の理念を掲げ、親子が固定観念や不安から自由になれるようワークショップなどを開いている。
今回の会場に建長寺を選んだのもその一環で、放課後等デイサービス「びびっど」(三浦市)に通うこどもの作品など39点が並んだ。
遠く離れた栃木県那須塩原市に住む障害のある作家の作品を展示したのも特長だ。
同市の主任児童委員の古寺真一さんが、本業の会社員として社会課題に向き合う研修に参加。そこで大竹さんと出会い、同市との相互交流を提案し採用された。
「社会と広くつながることが刺激となり、こどもたちの将来設計の支えになれば」(古寺さん)という思いに同市社会福祉協議会の片桐計幸会長も賛同し、古寺さんとそろって足を運び鑑賞した。
作品の並んだ建長寺龍王殿は普段、外部のイベントに貸し出すことはまれで、今回は異例だという。
建長寺の松本隆行内務部長は「近ごろは学校に行きづらいこどもが多い。学校とは異なる場所で自分を表現することが大切なので、企画の趣旨に賛同して場所を提供した」と話している。

