福祉施設利用者のアートを表彰 新宿アール・ブリュット企業展

2026年0429 福祉新聞編集部
今井代表(左)から表彰されるMASさん

 東京都新宿区の社会福祉法人が運営する施設利用者などが描いたアートを表彰する新宿アール・ブリュット企業展表彰式が17日、新宿区立障害者センターで開かれた。

 催しは、新宿区内社会福祉法人連絡会に参加する社会福祉法人43法人と、同区内にオフィスがある株式会社7社による「推進コンソーシアム」が主催するもので、今回が4回目になる。婦人保護施設や障害福祉事業者、介護保険事業者などの利用者から400点の応募があった。

 その後、一部作品は2025年12月の障害者週間の期間、協賛する京王プラザホテルや東亜ディーケーケー、TIS、ネオキャリアの社内などで展示されたという。

 開会にあたり、同区社会福祉協議会の中山浩事務局長は「アートを通じて、多様なアーティストの活躍の場が広がり、共生社会が一歩進むことにつながれば」と話した。

 最優秀賞には、社会福祉法人新宿区障害者福祉協会の多機能型事業所に通うMASさんが選ばれた。高次脳機能障害のあるMASさんの作品は、自身の家族を5体のお地蔵様に見立てて描いた作品。家族への愛など見る人によってさまざまなイメージが生まれる点が評価された。

 このほか、コンソーシアムに参加する企業による特別賞が8作品に送られた。

 コンソーシアムの代表を務める今井康之新宿区障害者福祉協会専務理事は「協賛企業では作品を飾ることで、会話が増えるなどの効果もあった」などと話し、企業展により地域で利用者の存在を知るきっかけになっていると指摘。今後、協賛企業を100社に増やすのが目標だという。

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