日本初の医療ソーシャルワーカー、浅賀ふさが書籍に 日福大が寄付募集

2025年1124 福祉新聞編集部
浅賀ふさ=日本福祉大提供

日本初の医療ソーシャルワーカー(MSW)として知られる浅賀ふさ(1894~1986)の物語を書籍化し、これから福祉を学ぶ若い人に伝えようと、日本福祉大(愛知県)の学生有志が10日、資金募集を始めた。目標額は145万円で、クラウドファンディングにより来年1月28日まで受け付ける。

書籍は愛知県内の中学校、高校や全国の福祉科を持つ高校の計862校に寄贈する。同大の創立70周年記念事業として浅賀の生涯を描いたラジオドラマ「さいしょの一歩」(全4話・計130分。2023年、CBC制作)の脚本を基に書籍化に踏み切る。

ラジオドラマは俳優の竹下景子さんが浅賀役を務めるなど著名な俳優が起用され好評を博した。1月31日まで同大の特設サイトで無料で聴ける。

1953年の開学当初から同大で21年間教壇に立った浅賀は愛知県半田市生まれ。日本女子大卒業後に渡米し、シモンズ女子大、ハーバード大で社会事業や教育学を学んだ。

帰国後の29年、聖路加国際病院(東京)の社会事業部に就職した。53年、日本医療社会事業協会(現在の日本医療ソーシャルワーカー協会)の会長に就いた。

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