前橋市が聴覚障害者向け防災マニュアル 避難所での意思疎通方法など
2025年04月18日 福祉新聞編集部
前橋市は、聴覚障害者向け防災マニュアル「みんなで学ぼう! 聞こえない人のための防災ガイド」を初めて作成した。聴覚障害者にとって、災害時の情報伝達の遅れや誤解は命に関わる問題になることから、速やかに命を守る行動が取れるようまとめた。
マニュアルでは、地震、大雪、風水害・土砂災害と災害種類別に日々の点検項目と避難場所・経路に関する項目を掲載。
非常用持ち出し品のチェックに加え、聴覚障害者向けに避難所でのコミュニケーションの取り方や、周囲の人に聴覚障害者の特性を分かってもらうための説明も載せている。
市聴覚障害者福祉協会の会員には協会経由でマニュアルを配布。会員以外の聴覚障害者には、市の障害福祉課と市社協ボランティアセンターで配布する。市ホームページでも公開している。
今後は、聴覚障害者向けの防災教室や、手話サークル内での活用を検討する。また、自治会連合会理事会で、聴覚障害者が防災訓練に参加する際の受け入れを市から呼び掛けていくという。