失語症支援プロジェクト立ち上げ 勉強会開催やリハビリアプリ開発も

2025年0410 福祉新聞編集部
厚労省で会見する多田氏(右端)

言語聴覚士のオンラインセラピーなどを行う民間団体などは3月25日に厚生労働省で会見し、失語症の地域支援プロジェクトを立ち上げると発表した。

失語症は読み書きも含め言語機能を失う障害。脳卒中や脳腫瘍などの病気により、後天的に発症するケースが多い。現在、国内には潜在的に50万人ほどおり、毎年新たに約5万人ずつ発症しているという。

しかし、失語症者を支える言語聴覚士は現在4万2000人ほどに過ぎないのが現状だ。また、認知度も低く、見た目からは症状が分かりにくい。

こうしたことから、障害福祉の在宅ケア事業を運営するユースタイルラボラトリー(大畑健代表)と、オンライン言語リハビリサービスを運営する「ことばの天使」(多田紀子代表)は共同で、失語症者の課題解決に向けたプロジェクトを立ち上げることにした。

具体的には、4月25日を失語症の日と定め、全国18会場でイベントを実施。医療福祉関係者を対象にした勉強会も開催する。このほか、いつでも言語リハビリができるウェブアプリも開発するという。

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