児童養護施設巣立った若者に家賃補助など(練馬区)
2025年02月09日 福祉新聞編集部
東京都練馬区は来年度、児童養護施設や里親のもとで育ち、そこから巣立った若者の自立を応援するためのプロジェクトを始める。家賃などへの補助で生活を支えるほか、交流の場を提供するなど孤立防止にも取り組む。
「ねりま羽ばたく若者応援プロジェクト」と銘打ち、区内にある都立児童相談所とも連携しながら取り組みを進める方針。来年度当初予算案にプロジェクトの事業費4188万円を盛り込んだ。詳細は詰めているが、児童養護施設出身者らを対象に、アパートの家賃に月上限3万6000円、光熱費に月1万円、生活支度金1回上限20万円を補助することを見込んでいる。
孤立防止に向け、区の施設で定期的に交流の場を設け、食料の配布などにも当たる。また、里親を支援する団体と協力して社会的養護に関する講演会を開催するなど啓発も進める。