非営利団体の新認証 資金管理、情報公開など審査

2025年0204 福祉新聞編集部

日本非営利組織評価センターは2025年度、コンプライアンス(法令順守)や適切な資金管理など非営利団体の健全性、信頼の証しとなる新たな第三者認証制度「グッドギビングマーク」を創設する。非営利団体への寄付や、助成金を検討する企業、行政などの支援者が、信頼性を確認する際の参考にしてもらう。

同センターがこれまで実施してきた「グッドガバナンス認証」は組織運営の質向上につなげることに重点を置く一方、25年度に導入する「グッドギビングマーク」は組織の透明性、健全性の確認を重視する。

グッドギビングマークの対象はNPO法人などの非営利法人。コンプライアンスや資金管理、情報公開などに関わる14の審査基準を書面や面談で満たしているかを確認する。提出書類は定款や、納税証明書もしくは減免決定通知書の写し、団体名義の法人預金口座の通帳写しなど約13種類になる。

3年ごとに更新

認証を受けると専用のロゴマークが付与され、さまざまな媒体に載せるなどしてアピールできる。認証は3年ごとに更新。審査料や認証料は収益規模に応じて設定されている。

同センターはホームページで認証団体を公表。一方、認証団体によるコンプライアンス違反などの不祥事またはその疑いを把握した場合、確認の上、認証取り消し団体や認証一時停止団体として公表し、社会への注意喚起を促す。