神奈川県で初、里親支援センター開設〈唐池学園〉

2026年10月16日 福祉新聞編集部
職員が増え里親支援を充実させていく。右奥が都留センター長

 神奈川県内で児童養護施設や乳児院を運営する社会福祉法人唐池学園(鶴飼一晴理事長、綾瀬市)は1日、県内初となる里親支援センター「ひこばえ」を開設した。県の委託により海老名市で10年以上運営してきた里親養育包括支援(フォスタリング)機関から移行。場所や名称は同じだが、職員数を増やし里親支援の取り組みを強化する。

 県内には社会的養護を必要とするこどもが757人(2024年度)おり、多くは施設で過ごしている。里親等委託率は微増にとどまっており、25年度末で23・2%(前年度比0・3ポイント増)となっている。

 県は29年度までに里親委託率が3歳未満48・8%以上、3歳以上の就学前55・2%、学童期以降21・1%を目指している。これを実現するためには里親を現状よりも100組以上増やす必要があり、里親支援センターを設置して委託率の向上や里親支援の充実を図りたい考えだ。

 里親支援センターは改正児童福祉法により児童福祉施設として位置付けられ、24年度から設置できるようになった。国は設置を後押ししており、4月1日現在、41自治体で70カ所設置されている。これまで神奈川県内には1カ所もなかった。

 唐池学園が開設した同センターは海老名市内のビルの1室に里子らが遊べるプレイルームや面談室などを備え、月~土曜日の午前9時~午後5時まで開所する。スタッフはセンター長、リクルーター、里親等支援員、自立支援担当職員、親子関係再構築支援員ら計8人。以前より5人増え、事務所専用の部屋も確保した。

 里親の掘り起こしから研修、養育サポート、委託解除後の支援に至るまで一貫した里親、里子支援をしていく。夜間、休日に電話で里親らから相談を受ける体制も整える予定だ。

 センター長に就いたのは二葉乳児院(東京新宿区、社会福祉法人二葉保育園)元院長の都留和光さん。「学童期のこどもの緊急一時保護を受けることができる里親を増すことも視野に支援を充実していきたい」と意気込んだ。

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