施設で暮らす中高生の自立を支援 未来デザインプログラム〈資生堂子ども財団〉

2026年09月25日 福祉新聞編集部
1都7県から53人が参加した

 公益財団法人資生堂子ども財団(塩島義浩理事長)は8月26日、資生堂本社(東京都港区)で、児童養護施設などで暮らす中高生の自立を支援する「未来デザインプログラム」を開催した。1都7県から53人が参加し、就職に向けて自分の特性や関心などと向き合った。

 催しは、早い段階から将来について考え、仕事を選ぶ際の視野を広げてもらおうと昨年から開始し、今回で4回目。

 最初に、リクルートが米国の心理学者が開発した理論を用いて、職業適性を探るワークショップを実施した。文化祭でドーナツ店を開くという設定で、自分ならどの役割を担いたいかを選択。その理由を掘り下げながら、自身の興味や向いている仕事について考えた。

 続いて6人ほどのグループに分かれ、資生堂の最高級ブランド「クレ・ド・ポーボーテ」を題材に、販売や広告、パッケージデザインなどの仕事を体験した。資生堂で働く社員からアドバイスを受けながら、アイデアを練り、最後に全員の前で成果を発表した。

 このほか、資生堂社員がこれまでの歩みをこどもたちに伝えるセッションもあった。仕事での失敗や、プライベートでつらかったことなども含めて赤裸々に語り、こどもたちからは「働く人の人生を知ることができ、新しい世界が広がった」「多角的な視点で将来について考えることができた」などの感想が聞かれた。

 神奈川県で児童養護施設を運営する社会福祉法人心泉学園からは、高校生2人が参加した。同法人の飯塚富美理事長は「社会のさまざまな大人の意見を聞くことで、自分を見つめ直す機会になったのではないか」と話した。

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