済生会川口乳児院が建て替え完了 資材高騰でクラウドファンディングも活用

2026年0625 福祉新聞編集部
新施設の完成を祝い、テープカットする関係者ら=済生会提供

 社会福祉法人恩賜財団済生会の済生会川口乳児院(八木橋克美施設長、埼玉県川口市)の建て替えが完了し、8日に関係者を招いて落成式が開かれた。新施設では、これまでの大人数による集団生活型の養育から、小規模な養育体制に移行する。

 同院は1979年に開設。定員は30人。済生会川口総合病院が近くにあり、医療的ケア児も受け入れる。築46年が経過する建物は外壁のはがれや雨漏りなどの不具合が生じていた。

 加えて、より家庭に近い環境での社会的養育が求められているが、同院では13人が1部屋で、医療的ケア児は4人1部屋で暮らし、浴室も一つしかない。老朽化と小規模な養育体制への移行は喫緊の課題となっており、現施設の近くに新たな建物を建てることにした。一方、資金面では厳しい状況に直面した。建築費は当初約7億円を見込んでいたが、資材高騰などを受けて約10億円にまで膨らんだ。

 補助金やWAM(福祉医療機構)からの融資に加え、インターネットを通じて資金を集めるクラウドファンディング(CF)にも着手して費用の一部を捻出した。CFは2025年9月16日~12月12日に実施し、807人から総額1636万円が寄せられた。

 完成した建物は4階建て。6ユニットあり、各ユニットで4~6人が生活。ユニットごとに浴室やキッチンも設置した。3階には地域交流室や心理室、親子訓練室、4階にはリハビリ遊具も置くプレイルームを備える。現施設で暮らす0~4歳児は7月中旬から新施設での生活が始まる予定だ。

 落成式には、恩賜財団済生会の炭谷茂理事長や大野元裕埼玉県知事、岡村ゆり子川口市長ら約40人が出席。テープカットで新施設の完成を祝った。

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