相模原市に児童養護施設「メレ・オハナ」が開設 ガラス張り地域交流スペースも
2026年04月29日 福祉新聞編集部
社会福祉法人相模福祉村(赤間源太郎理事長)は相模原市緑区に児童養護施設「メレ・オハナ」(定員36人)を開設した。メレ・オハナはハワイ語で「家族の歌」という意味。外構にはヤシの木やサボテンなどが植えられ、1階にはガラス張りの地域交流スペースもある。すでに3~14歳の11人が暮らしており、開放的な雰囲気の中、こどもたちの健やかな成長と自立を支えていく。
11日の開所式で赤間理事長は「私たちが目指すのは保護する場所ではない。こどもたちが安心して眠り、笑い、泣き、怒り、そしてまた笑える。そんなもう一つの家族となることを願っている」と述べた。
市内の児童養護施設は3カ所目。緑区では初めてで、市内三つの行政区すべてに児童養護施設ができたことになる。2024年度に市内で虐待が疑われる児童は3284人(前年度比6・3%増)おり、過去最多となった。3月1日時点で市の措置児は約250人。そのうち約170人が市内外の児童養護施設で暮らす。また、一時保護児は2月末時点で56人いる。
メレ・オハナは措置児や一時保護児の受け皿となり、地域の子育て家庭を支援する役割も担う。建物の敷地面積は953平方メートルで鉄骨4階建て。土地代を含めた総工費は15億円。そのうち法人の自己資金が5億円、市の補助金が5億円で、福祉医療機構(WAM)から5億円を借り入れた。
内装には地元のさがみはら津久井産の木材を使い、ユニットごとに木材の色や張り方が違い、ぬくもりがある。地域交流スペースには地域のこどもたちや親子らが立ち寄れる。自治会の活動に参加したり、施設の行事に住民を招いたりして、地域の人と顔の見える関係を築いていく。
赤間理事長は「この家は地域と共に歩む施設。こどもたちを支えるのは職員だけでなく、地域の温かなまなざし、関わり、応援が、こどもたちの人生の温かな光になる」と話している。

