待機児童2680人 5年連続最少、ピークの10分の1に(こども家庭庁)

2023年0913 福祉新聞編集部

 こども家庭庁は9月1日、4月1日時点の待機児童数が前年から264人減少、2680人だったと発表した。近年のピークだった2017年(2万6081人)の約10分の1の水準で、5年連続過去最少を更新した。

 

 同庁保育政策課によると、受け皿の整備が進んだことや就学前人口の減少が要因。全国の市区町村の約86・7%に当たる1510自治体で待機児童ゼロを達成。待機児童のいる市区町村は21減の231自治体だった。待機児童が50人以上の自治体は6自治体まで減少し、100人以上いる自治体はゼロだった。

 

 一方、前年より待機児童が増加した自治体は36増の134自治体あった。特定地域で申し込みが集中するといった保育需要の地域偏在などが理由だという。待機児童数を市区町村別でみると、滋賀県守山市(82人)が最多で、津市(57人)、沖縄県名護市・兵庫県西宮市(56人)が続いた。

 

 少子化で利用児童数は減っているが、女性就業率の上昇やコロナ禍の利用控えがほぼ解消されたことなどを踏まえ、同庁は「今後の保育ニーズは引き続き注視が必要」とし、新子育て安心プランに基づき取り組みを進めるとした。

低下する定員充足率

 保育所の定員充足率の低下傾向が続いている。同庁が公表した4月時点の全国平均は前年比0・6ポイント減の89・1%。都道府県別では埼玉、千葉、神奈川、三重、滋賀県を除く42都道府県が前年から低下。充足率が最も低かったのは長野県(76・5%)だった。

 

 本後健・保育政策課長はインクルーシブ保育の推進や本格実施を検討中の「こども誰でも通園制度」を挙げ、「(多機能化に向けた)施策は広がりをみせている」と指摘。その上で、保育所、保育士の子育て支援のノウハウを生かした多機能化を進める意向を改めて示した。

 

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