障害者差別ない社会に 政府が迎賓館で交流フェスタ

2025年0611 福祉新聞編集部
開会セレモニーでは石破首相らが参加してテープカットが行われた

政府は5月30、31日、外国の賓客を迎える東京都港区の迎賓館赤坂離宮で、障害者への偏見差別のない共生社会の実現を目指す「ともともフェスタ2025」を開催した。政府によるこうしたイベントは初めて。30日の開会セレモニーには石破茂首相、三原じゅん子内閣府特命担当大臣らが出席。石破首相は「心のバリアフリー化が不可欠。障害の有無を気にすることなく交流できる場を当たり前にしないといけない。その運営モデルとしたい」とあいさつした。

イベントには障害者団体が企画段階から参画し、障害のある人とない人がともに楽しみ交流できるよう工夫した。ブースでは知的、発達障害感覚の疑似体験、視線で操作するeボッチャ、ミニ手話教室など参加型ワークショップが行われ、石破首相も体験して回った。

会場ではほかに、障害者による和太鼓演奏や、障害者施設のキッチンカーなどもあり、障害者と来場者が交流する場面もみられた。

イベントは、旧優生保護法下の障害を理由に、強制不妊手術を違憲とした最高裁判決を受け、国が昨年12月に策定した、共生社会の実現に向けた行動計画を踏まえて実施された。

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