障害報酬不正受給で絆HDの4事業所指定取り消し 大阪市が110億円の返還請求
2026年04月07日 福祉新聞編集部
大阪市は3月27日、市内にある(株)絆ホールディングスグループの四つの就労継続支援A型事業所が、障害報酬の加算を不正に受給していたとして、5月1日付で事業者指定を取り消すと発表した。2024年4月から26年1月に不正に受け取った約79億円にペナルティーを上乗せした約110億円の返還を求めている。
4事業所は同社のグループ会社などが運営する▽リアン内本町▽レーヴ▽リベラーラ▽Mirrime(ミライム)。4月末で閉鎖されるため、A型事業所の利用者ら1000人以上に影響が及ぶことになる。厚生労働省は3月30日、利用者の居住する自治体向け説明会を開き、支援の協力を依頼した。
不正受給があったのは就労移行支援体制加算。A型事業所の利用者がスキルを身に付けて一般就労に移り、6カ月以上定着できた場合は、その人数に応じて報酬が支払われる。4事業所はA型事業所の利用者を自社のスタッフとして6カ月以上雇用した後、再びA型事業所の利用者に戻すことを繰り返し、加算を受け取っていた。
市は「定着に向けた継続的な支援体制が構築されているとは評価できない」として不正受給と判断。不正受給額は、ほかの75自治体の約71億円と合わせて約150億円に上る。
同社は「処分を非常に重く受け止めている。A型就労支援利用者の受け入れ先確保を進めていく」としている。
かねて同加算の趣旨と異なる不適切な算定があると指摘されており、厚労省は24年4月、同じ利用者への同加算は3年間算定できないルールを導入。4月から1事業所で年間に算定できる人数に上限を設ける。

